今日は「歯科衛生士を続けていてよかったな」と思える瞬間について、書いてみたいと思います。
歯科衛生士の仕事って「歯をきれいにして、予防のサポートをする」ことが大きな役割と言われていますよね。
でも、現場にいるともう少し“人”に寄っているなと感じる場面が多いです。
ケアの技術や知識だけが全てではなくて、会話の中で、ふと救われることもあります。
一般論だけだと、気持ちがついていかないことも
よく「歯周病は生活習慣が原因だから改善できる」と言われます。
もちろん、それはその通りです。
でも、患者さんからしてみるといまいちピンとこないですよね。
そこには様々な原因があります。
・仕事が立て込むと磨く時間も気力もない
・子どもの寝かしつけで一緒に寝落ち
・間食はよくないと分かっていても、ついつい
現実ってそういうものですよね。
「できていない理由」がちゃんとあるのに
「できていないこと」だけが責められている気分になってしまう。
それではモチベーションを上げることは難しです。
小さな変化に気づけるのが、現場の良さです
だからこそ、歯科衛生士の私たちは
結果より“変わろうとしている過程”を見つけたいなと感じています。
たとえば…
・「前よりフロスを通しやすくなったね!」
・「今日、歯肉の色がちょっと良い感じ!」
・「間食の回数、少しだけ減ったんですね!」
本人が気づいていなくても
ちょっとした変化は日々積み上がっていきます。
その積み重ねが未来の健康につながっていくので
見えない努力を拾って、言葉にして届けたいのです。
「ありがとう」に救われる日もあります
患者さんって、こちらが思っている以上に
ちゃんとケアを頑張っていることが多いです。
「前回言ってもらったこと、やってみました!」
「磨きやすくなりました!」
「気づけてよかったです。ありがとうございます」
この「ありがとう」が本当に励みになります。
大変な日もありますが、
その一言で心の疲れがほぐれる日があります。
とはいえ…
それを求めて働いているわけではないし、
ないからといって落ち込む必要もありません。
でも、もらえたらやっぱり嬉しい。
これが本音です。
まとめ
歯科衛生士の仕事は
「問題を解決するだけ」ではなく
「小さな変化に気づき寄り添う」なのだと思っています。
大きな成果じゃなくてもいいので
今日できたことを一緒に喜べたら、すごくいいなと思っています。
患者さんの「ありがとう」も、
こちらからの「今日のここ、良かったですよ」も、
その両方が続いていくことで、お互いに前へ進めます。
また、そんな瞬間をゆっくり積み重ねていきたいです。

