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子どものお口ぽかんチェック&家でできるトレーニング5選

「うちの子、いつも口が開いてるな…」と気になったことはありませんか?

実はこれ、歯科業界では「お口ぽかん」と呼ばれていて、正式名称は口唇閉鎖不全症(こうしんへいさふぜんしょう)といいます。

私は歯科衛生士として15年間、たくさんのお子さんのお口を見てきましたが、最近この「お口ぽかん」のお子さんが本当に増えているなと感じるんですよね。

しかも、自分の子どもも一時期お口ぽかんになっていて「あ、プロの子でもなるんだ…」と焦った経験があります。

この記事では、歯科衛生士であり子育て中のママでもある私が、お口ぽかんのセルフチェック方法と、家庭で今日からできるトレーニングをお伝えします。

目次

そもそも「お口ぽかん」は何が問題なの?

口が開いている=口呼吸になっている可能性が高いんです。鼻呼吸が正常な呼吸なのですが、口呼吸が習慣化すると、お口の中にさまざまな悪影響が出てきます。

お口ぽかんが引き起こすトラブル

  • 虫歯・歯周病になりやすくなる:口が乾燥して唾液の自浄作用が低下するため
  • 歯並びが悪くなる:舌の位置が下がり、上あごの発育に影響する
  • 風邪をひきやすくなる:鼻のフィルター機能を使わずに直接のどに空気が入るため
  • 口臭の原因になる:お口の中が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなる
  • 集中力の低下:口呼吸は睡眠の質にも影響し、日中のぼーっとした様子につながることも

「たかが口が開いてるだけでしょ?」と思いがちですが、放っておくと永久歯の歯並びにまで影響することがあるんです。だからこそ、早めに気づいて対策することが大切なんですよね。

【5項目】お口ぽかんセルフチェック

まずは、お子さんに当てはまるものがないかチェックしてみてください。

  1. テレビを見ているとき、口が開いている
  2. 寝ているときにいびきをかく
  3. 朝起きたとき、口や唇が乾燥している
  4. 食事中にくちゃくちゃ音を立てて食べる
  5. 風邪をひきやすい・のどが弱い

2つ以上当てはまったら、お口ぽかんの可能性があります。

私の場合、まず気づいたのは子どもの「テレビ見てるときの口」でした。ぼーっと画面を見ながら、完全に口が開いてるんですよね。最初は「集中してるのかな」くらいに思っていたのですが、歯科衛生士としての知識があったので「あ、これお口ぽかんだ」とすぐにピンときました。

家でできる!お口ぽかん改善トレーニング5選

歯科医院でも指導されているトレーニングの中から、家庭で無理なくできるものを5つ厳選しました。大事なのは「毎日少しずつ」続けることなんです。

1. あいうべ体操

これは口呼吸改善の定番中の定番です。

  1. 「あー」と口を大きく開ける
  2. 「いー」と横に広げる
  3. 「うー」と唇をすぼめる
  4. 「べー」と舌を思いっきり下に出す

1日30回が目安。朝・昼・晩に10回ずつ分けるとやりやすいです。

うちでは歯磨きの前に「あいうべ体操やってからね~」と声をかけて、親子で一緒にやっています。最初は「べー」で子どもが笑っちゃってなかなか進まないのですが、それでOK。楽しくやることが一番の継続のコツなんです。

2. 風船ふくらまし

100円ショップで売っている普通の風船でOKです。口の周りの筋肉(口輪筋)を鍛えるのにとても効果的なんですよね。

最初はふくらませられないお子さんも多いのですが、「ふーっと吹く」動作自体がトレーニングになります。ふくらまなくても気にしないでください。

3. 吹き戻し(ピロピロ笛)

お祭りでよく見かける、吹くとピロピロ~と伸びるあのおもちゃです。風船より簡単なので、3歳くらいのお子さんにはこちらのほうがおすすめなんです。

「遊んでるだけでトレーニングになる」というのが最大のメリット。歯科医院でも、お口のトレーニンググッズとして実際に使われています。

4. ストロー吸い上げトレーニング

ストローで水を吸い上げるのではなく、紙片をストローで吸い付けて持ち上げる遊びです。

  1. 小さく切った折り紙を用意する
  2. ストローの先を折り紙に当てる
  3. ストローの反対側から息を吸って、折り紙をくっつけたまま持ち上げる
  4. 別の場所に移動させる

これ、大人がやっても結構楽しいんですよね。お片付けゲーム感覚で「どっちがたくさん運べるか競争!」とすると、子どもは夢中でやってくれます。

5. 「噛む」回数を増やす食事

トレーニングではないのですが、日常の食事で意識するだけで効果があるのが「よく噛む食事」です。

  • ごぼうやれんこんなど根菜類を大きめに切る
  • りんごやせんべいなど、かみ応えのあるおやつを選ぶ
  • お肉は薄切りより、ある程度厚みのあるものを

噛む回数が増えると、口周りの筋肉が自然に鍛えられます。現代の食事は柔らかいものが多いので、意識的に噛む食材を取り入れることが大切なんです。

どれくらいで効果が出る?

個人差はありますが、毎日コツコツ続けて2~3ヶ月で変化を感じるケースが多いです。

うちの子の場合、あいうべ体操と風船ふくらましを毎日続けて、2ヶ月くらいで「あれ、最近テレビ見てるとき口閉じてるな」と気づきました。

ただし、以下の場合は歯科医院や耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。

  • 鼻づまりが慢性的にある(アデノイドや扁桃腺肥大の可能性)
  • トレーニングを3ヶ月以上続けても改善しない
  • すでに歯並びへの影響が見られる
  • いびきがひどく、睡眠中に呼吸が止まることがある

特に鼻の問題が原因の場合は、トレーニングだけでは改善しません。お口ぽかんの原因をきちんと見極めることが大事なんですよね。

お口ぽかんは口臭の原因にもなります。お子さんの口のにおいが気になる方は、子どもの口が臭い?原因5つと家でできる対策もあわせてご覧ください。

歯科衛生士ママからのメッセージ

お口ぽかんは、気づいたときが改善のチャンスです。

小学校低学年くらいまでに改善できると、永久歯の歯並びへの影響を最小限に抑えられます。逆に言うと、高学年になってからだと矯正治療が必要になるケースも出てきます。

「うちの子、もしかして…」と思ったら、まずは今日のセルフチェックを試してみてください。そして、あいうべ体操から始めてみましょう。親子で一緒にやると、お子さんも楽しく続けられますよ。

もし心配なことがあれば、かかりつけの歯科医院で相談してみてくださいね。最近は「お口ぽかん」について相談できる歯科医院も増えています。

この記事を書いた人

歯科衛生士として長年勤め、そして3人の子育てをしながら「毎日のケアをもっと楽に、優しくしたい」という想いでオーラルNoteを運営しています。

専門知識だけでなく、実際のママとしての経験も交えて、家でできる正しいお口のケア方法をわかりやすくお届けします。

むずかしい話ではなく「今日からちょっとだけラクになるケア」を大切に発信しています。

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