誰でも一度は経験しますし、できれば避けたいですよね。とはいえ、夜のうちにどうにかできるなら…そのヒントをまとめてみました。
朝の口臭って、なんでこんなに気になるの?
布団から起きて、なんとなく口元に手を当ててみたときに、「あ、今日ちょっと強めかも…」と感じてしまうと、家族との会話も少しだけぎこちなくなってしまうことがあります。
いわゆる「寝起きの口臭」です。
これは、誰にでも起こる生理的な現象です。
でも、
「ちゃんと歯磨きしてるのに…」
「寝る前のマウスウォッシュもしてるのに…」
という声もよく聞きます。
実は、単に“歯磨きの不足”だけが原因ではないことが多いです。
むしろ、人間の体の仕組みが大きく関わっています。
よく聞くアドバイス──本当にそれだけで大丈夫?
一般的にはこんなことを言われます。
- 寝る前に歯磨きをしっかりしましょう
- 舌苔(したごけ)も掃除しましょう
- マウスウォッシュを使いましょう
もちろん、これは大切です。
でも、それだけだと「対策した気分」になって終わってしまいがちです。
なぜなら、朝の口臭って“夜に口の中が乾く”ことが大きな原因だからです。
乾燥が起こると菌が増えやすくなり、その結果、においが発生しやすくなります。
簡単に言うと、
口が乾く → 菌が増える → においが出る
という流れです。
口が乾くのはなぜ?生活の中の落とし穴
寝ている間は唾液の量が減ります。
唾液は、口の中を洗い流す“お口の自動洗濯機”のような存在です。
起きているときは「しゃべる」「飲む」「食べる」で、唾液が自然に循環します。
でも、寝ているとほぼストップします。
さらに、ここでよくある落とし穴が2つあります。
● 口呼吸になっていませんか?
寝ているときに口が開くと、乾燥が進みます。
小さなお子さんが寝ているとき、口がぽかんと開いていることありませんか?
大人でも、鼻が詰まりやすい日や疲れている日は口呼吸になりがちです。
● 寝る前の水分補給、してますか?
「寝る前はトイレが心配で飲まない派です」という声、すごくわかります。
ただ、極端に水分が不足していると口の中も乾燥しやすくなります。
ほんの少し、口を潤すだけでいいんです。無理のない範囲でOKです。
気にしすぎず、少しずつ習慣化する
とはいえ、全部気にしてたら大変ですよね。
子どもを寝かせて、その隣で自分も気絶するように寝落ち…
そんな日もありますよね。私もあります。毎日完璧じゃなくていいです。
「できる日だけ」「できる範囲だけ」で大丈夫です。
ルールではなく、習慣のヒントとして読んでみてください。
今日からできる、予防アイデア
✅ 寝る前は“優しめ”にケアする
歯磨き+舌ケアを、優しく短くでOKです。
ゴシゴシより“丁寧に”が大事です。
✅ 唇や口が乾く場合は、寝る前に保湿
ワセリンや保湿リップでふたをするイメージです。
✅ 就寝前に少しだけ水分補給
コップ半分でも口の中は変わります。
✅ 口呼吸が気になる人は、横向きや仰向けを工夫
無理せず、枕の高さや寝る姿勢を見直すだけでも効果的です。
まとめ
朝の口臭は、体のリズムがつくる自然な現象です。
できる範囲で少しだけ工夫すれば、変化を感じやすくなります。
ポイントは、
- 夜に乾燥させない
- 無理なく続けられる小さなケアを選ぶ
ということです。
今日も、息がちょっと気になったら「あ、体が頑張ってるんだな」くらいの気持ちで。
そして、また夜に少しだけ自分の口をいたわってあげてください。

