「朝起きてすぐ歯磨きする派? それとも朝食後に磨く派?」
SNS でもよく議論になるテーマですが、歯科衛生士の立場から言うと「朝食前に1回、朝食後にも1回」の2回派が正解です。それぞれに役割が違うので、片方だけだともったいないんです。
歯科衛生士歴15年の経験から、朝の歯磨きタイミングについて多くの患者さんに聞かれてきた疑問にお答えします。
結論:朝の歯磨きは「2回」がベスト
結論からお伝えすると、朝起きてすぐと朝食後の2回の歯磨きが理想です。理由はそれぞれ目的が違うから。
- 朝食前の歯磨き: 寝ている間に増えた細菌を朝食前に取り除く(口臭・誤嚥予防)
- 朝食後の歯磨き: 食べカスを除去する(虫歯予防)
「忙しい朝に2回は無理…」という方は、それぞれの長所と短所を知った上で、ご自身に合うほうを選んでください。
朝食前歯磨きのメリット・デメリット
メリット
- 寝ている間に増えた細菌を最初に取り除ける
- 朝食を細菌と一緒に飲み込まなくて済む(誤嚥性肺炎リスク減)
- 朝の口臭がすっきりする
- 食事の味を楽しみやすくなる
デメリット
- 食べカスは取れない(朝食後にもう一度必要)
- 歯磨き粉を使うとフッ素が朝食で流される
朝起きた直後の口の中は、日中の約30倍の細菌が繁殖していると言われています。この状態で朝食を取ると、細菌を一緒に飲み込んでしまう形になります。高齢の方では誤嚥性肺炎のリスクとも関係します。
朝食後歯磨きのメリット・デメリット
メリット
- 食べカスをしっかり除去できる
- 歯磨き粉のフッ素が口の中に長く留まる
- 「磨いてから出かける」の習慣で口臭を抑えられる
デメリット
- 朝食を細菌と一緒に飲み込んでいる
- 朝食直後(特に酸性のもの)は歯のエナメル質が一時的に柔らかく、強く磨くと逆に削れる
朝食直後の歯磨きは、食後30分待ってからするのがおすすめです。柑橘類やジュース・コーヒー等の酸性飲食物を取った直後の歯はエナメル質が一時的に柔らかくなっているので、すぐ磨くと歯を削ってしまうリスクがあります。
「2回派」を続けるコツ
コツ1:朝食前は「水で軽くゆすぐ」だけでもOK
朝食前の歯磨きは「フル装備」じゃなくても効果的です。水で15秒のうがいするだけでも、口の中の細菌数を大幅に減らせます。「歯ブラシは無理でもうがいだけ」を最低ラインとして続けやすくしてみてください。
コツ2:朝食後の歯磨きで「フッ素を残す」
朝食後の歯磨きではフッ素入り歯磨き粉を使い、磨いた後のうがいは少量の水で1〜2回に留めてください。口の中にフッ素を残すことで、日中の虫歯予防効果が高まります。
コツ3:磨く順番を決めて時短する
奥歯→前歯→裏側、と毎回同じ順番で磨くと「磨き残し」が減り、時間も短縮できます。1回3分を目標にしてください。
朝の歯磨きを格上げするツール選び
「夜の歯磨きで使う歯ブラシ」と「朝の歯磨きで使う歯ブラシ」を別にしている人は意外と少ないですが、毛先が広がっていない清潔な歯ブラシを使うだけで磨き残しが減ります。
朝の歯磨きを丁寧に続けたい人に|歯科医院2,000院で採用「奇跡の歯ブラシ」
ピラミッド形状の毛束で歯間にもしっかり毛先が届くので、忙しい朝でも「なぞるだけ」で短時間で磨き残しを減らせます。力を入れすぎなくても汚れが落ちるので、起きたばかりで力が入らない朝にもピッタリです。
累計販売1,000万本・全国2,000以上の歯科医院で取り扱い実績があり、定期継続使用率94%(2020年11月時点)。月1本ペースの交換と相性が良い設計です。
(PR)
関連の記事もチェック
よくある質問
Q. 朝食前に水でゆすぐだけでも効果がありますか?
A. はい、効果があります。寝ている間に増えた細菌は唾液と一緒に口の中に溜まっているので、水で15秒すすぐだけでも細菌の塊(プラーク)を物理的に減らせます。「朝の歯磨きをスキップしている」方は、まずこのうがいから始めてみてください。
Q. 朝食前にしか歯磨きできない時、フッ素は使うべきですか?
A. 使ってOKです。「フッ素が朝食で流される」と言われますが、それでも一定量は歯に取り込まれます。「フッ素ゼロ」より「短時間でもフッ素あり」の方が虫歯予防には有利です。
Q. 朝食が柑橘類やジュースの場合、すぐ磨いてもいい?
A. 30分待ってから磨くのが安全です。酸性飲食物の直後はエナメル質が柔らかくなっているため、すぐ磨くと歯が削れます。30分待つ間に水を飲んで口の中の pH を中性に戻すと、より良いです。
Q. 朝の歯磨きで歯磨き粉は必要ですか?
A. 朝食後のメインの歯磨きにはフッ素入り歯磨き粉を必ず使ってください。朝食前の歯磨きは、歯磨き粉なしでもOKです(口の中の細菌を物理的に除去するのが目的なので)。
Q. 子どもの朝の歯磨きはどうすればいい?
A. 子どもの場合は朝食後の1回で十分です。朝起きてすぐの歯磨きは、まずは朝食後の歯磨きを続けることを最優先にしてください。低学年までは仕上げ磨きも合わせて行うのが理想です。
まとめ
朝の歯磨きは「2回派」がベスト。それぞれに目的が違います。
- 朝食前:寝起きの細菌を取り除く(口臭・誤嚥予防)
- 朝食後:食べカスを除去する(虫歯予防)
2回が難しい方は、朝食前は「水でうがい」だけでもOK。朝食後の歯磨きをしっかりやることを最低ラインにすると、朝の口腔ケアとして十分です。

