歯磨きしてるとき、奥歯のあたりを磨こうとして「おえっ!」ってなること、ありませんか?
これ、実はけっこう多くの方が悩んでいるんですよね。私も歯科医院で患者さんのお口をケアしていると「奥歯を磨くときえずいちゃって、ちゃんと磨けないんです…」という相談をよく受けます。
えずくのがイヤで奥歯の歯磨きを適当にしてしまうと、虫歯や歯周病のリスクがグッと上がります。でも安心してください。ちょっとしたコツで、えずきを軽減できる方法があるんです。
今回は、歯磨き中にえずく原因と、今日からできる対策を歯科衛生士の立場からお伝えしますね。
歯磨き中に「おえっ」となるのは嘔吐反射
歯磨き中にえずくのは「嘔吐反射(おうとはんしゃ)」という身体の防御反応です。
喉の奥に異物が入ってこないように、身体が自動的に「おえっ」と反応する仕組みなんですよね。舌の奥のほう(舌根部)や、上あご(軟口蓋)あたりを刺激すると起きやすいです。
つまり、歯ブラシが喉に近いところに触れると反射的に起きるもので、病気ではありません。ただ、反応の強さには個人差がかなりあります。
歯磨きでえずく人の特徴と原因5つ
歯科医院で15年間いろんな患者さんを見てきて、えずきやすい方にはいくつかの傾向があるなと感じています。
1. もともと嘔吐反射が強い体質
これは生まれつきの感受性の問題で、喉や舌のセンサーが敏感な方がいます。歯科治療でも型取りのときに「おえっ」となる方は、歯磨きでもえずきやすい傾向があります。
2. 歯磨き粉の刺激が合っていない
ミント感が強い歯磨き粉や、泡立ちが激しいタイプを使っていませんか?発泡剤(ラウリル硫酸ナトリウム)が多い歯磨き粉は口の中に泡が充満して、異物感が増してえずきやすくなります。
3. 歯ブラシのヘッドが大きい
ヘッドが大きい歯ブラシで奥歯を磨こうとすると、どうしても喉の近くまでブラシが届いてしまいます。これが嘔吐反射の引き金になることが多いです。
4. 口を大きく開けすぎている
意外かもしれませんが、口を大きく開けると舌の根元が持ち上がりやすくなって、えずきの原因になるんですよね。奥歯を磨くときは、口を少し閉じ気味にするほうが楽なんです。
5. 体調やストレスの影響
睡眠不足や体調が悪いとき、ストレスが溜まっているときは嘔吐反射が強くなることがあります。「いつもは平気なのに今日はえずく…」という場合は、体調面を振り返ってみてください。
歯磨きでえずくのを防ぐ7つのコツ|今日からできる対策
歯科医院で実際に患者さんにお伝えしている方法をまとめました。全部やる必要はないので、できそうなものから試してみてくださいね。
1. ヘッドが小さい歯ブラシに替える
これが一番効果的です。コンパクトヘッドやワンタフトブラシ(毛束が1つの小さいブラシ)に替えるだけで、奥歯を磨くときの「おえっ」がかなり軽減されます。ドラッグストアで「コンパクトヘッド」と書いてあるものを選んでみてください。
2. 低発泡・低刺激の歯磨き粉にする
泡立ちが少ないジェルタイプの歯磨き粉がおすすめです。口の中が泡でいっぱいにならないので、異物感が少なくなります。どうしてもえずく方は、まず水だけで磨いてみるのもアリですよ。
3. 奥歯は口を閉じ気味にして磨く
奥歯を磨くとき、口を大きく開ける必要はありません。むしろ少し閉じ気味にして、頬の筋肉をリラックスさせたほうが歯ブラシが奥に入りやすく、えずきにくくなります。
4. 下を向いて磨く
顎を引いて少し下を向くと、唾液や歯磨き粉が喉の奥に流れにくくなります。上を向いて磨くクセがある方は、これだけでも変わることが多いです。
5. 鼻でゆっくり呼吸する
えずきそうになったら、いったん歯ブラシを止めて鼻からゆっくり深呼吸してみてください。口呼吸だと喉が開いて反射が起きやすいので、鼻呼吸を意識するだけで楽になります。
6. 奥歯から先に磨く
歯磨きの最初は嘔吐反射が起きにくいタイミングなんですよね。なので、えずきやすい奥歯を最初に磨いてしまうのがポイント。後半になるほど口の中に唾液や泡が溜まってえずきやすくなるので、先に済ませちゃいましょう。
7. 舌磨きは声を出しながら
舌を磨くときにえずく方は、「あー」と声を出しながら磨いてみてください。声を出すと喉の筋肉の動きが変わって、嘔吐反射が起きにくくなるんです。歯科医院でも使われるテクニックですよ。
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毛束がピラミッド型になっていて、なぞるだけで歯と歯のすき間や歯と歯ぐきのすき間に毛先が届きます。強くこすらなくても汚れが取れるので、嘔吐反射が起きやすい人でも力を入れずに磨けるのがポイントです。
累計販売1,000万本・全国2,000以上の歯科医院で取り扱い実績があり、定期継続使用率94%(2020年11月時点)。市販の歯ブラシでは満足できなかった人に一度試してほしい一本です。
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奇跡の歯ブラシを公式サイトで見るえずくのを放置するとどうなる?
「えずくから奥歯は適当でいいや」と思ってしまう気持ちはわかります。でも、奥歯は虫歯・歯周病ともにリスクが高い場所。磨き残しが続くと、こんなことが起きやすくなります。
- 奥歯の虫歯:特に歯と歯の間、噛み合わせの溝は汚れが溜まりやすい
- 歯周病の進行:奥歯の歯茎は炎症が起きやすく、放置すると骨が溶けていく
- 口臭:舌の汚れ(舌苔)や奥歯周辺のプラークが口臭の原因に
えずくからといって磨かないのは本末転倒。上で紹介したコツを取り入れて、少しずつ奥歯もしっかり磨けるようにしていきましょう。
それでもダメなら歯科医院に相談を
いろいろ試してもえずきが改善しない場合は、かかりつけの歯科医院に相談してみてください。
嘔吐反射が強い方向けに、歯科治療でも笑気麻酔(鼻から吸うリラックスするガス)を使って対応してくれる医院もあります。磨き方のアドバイスも、実際にお口の中を見ながらのほうが的確にお伝えできますしね。
「えずくのは自分だけかも…」と思っている方、全然そんなことありません。歯科医院では日常的にある相談なので、遠慮なく聞いてみてくださいね。
歯磨きでえずくのを防ぐためによくある質問
Q1. 歯磨きでえずくのは病気ですか?
A. 病気ではありません。「嘔吐反射」という身体の防御反応で、舌の奥や上あごの奥に異物が触れると自動的に起きる仕組みです。反応の強さには個人差があり、強い人でも対策で軽減できます。
Q2. 歯磨き粉が原因でえずくこともある?
A. あります。発泡剤(ラウリル硫酸ナトリウム)が多い歯磨き粉は泡立ちすぎて口の中に充満し、えずきを誘発しやすいです。低発泡タイプかジェルタイプに変えるだけでも軽減します。
Q3. 子どもが歯磨きでえずく場合は?
A. 子ども用のヘッドの小さい歯ブラシ+ジェル状歯磨き粉に変えるのが第一歩。仕上げ磨きでは口を大きく開けさせず、上唇を軽く持ち上げて短時間で済ませるのがコツです。
Q4. えずきが改善しないときは何科に相談?
A. まずはかかりつけの歯科医院です。嘔吐反射が極端に強い方には笑気麻酔を使った対応をしてくれる歯科医院もあります。それでも改善しない場合は耳鼻咽喉科で口腔内・咽頭の状態を診てもらう選択肢もあります。
Q5. 電動歯ブラシだとえずきにくい?
A. 個人差があります。手磨きより手の動きが小さく済むぶん、奥歯まで深く差し込まなくていいので、人によってはえずきが軽減します。一方、振動が刺激になってかえって反応する人もいるので、お試しから始めるのが安全です。
まとめ
歯磨き中の「おえっ」は嘔吐反射という自然な身体の反応で、病気ではありません。
対策のポイントをおさらいすると:
- コンパクトヘッドの歯ブラシに替える
- 低発泡の歯磨き粉を使う(またはジェルタイプ)
- 口を閉じ気味にして、顎を引いて磨く
- 鼻呼吸を意識する
- えずきやすい奥歯は最初に磨く
ちょっとした工夫で奥歯までしっかり磨けるようになるので、ぜひ試してみてくださいね。
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